ポートフォリオmemo(2021年6月末)
下記は保有中の銘柄です。
■パイロットコーポレーション(7846)
株数:500株
取得単価:@3,035円
営業利益率が高い、高収益体質の筆記具メーカー。
海外売上比率が高く、今後の利益率の伸びに注意が必要。
■アメイズ(6076)
株数:2,000株
取得単価:@862円
福証銘柄で、コロナ禍においても黒字又は微赤字で決算〆
■アサンテ(6073)
株数:600株
取得単価:@1,420円
シロアリ駆除がメインの高収益企業。
上記3銘柄で運用資産約1,000万の50%超を占めています。
現状は、高収益企業を良い時期に妥当な株価で取得できたと思っています。
中でもアサンテは、2019年頃から良い企業だと注目していましたが、直近の株式売出による株価下落時には、やや臆しながら購入しました。
注目していても、いざ株価が下がると思うように行動できないことを痛感します。
気になる銘柄②(森永製菓・2201)
保有はしていないものの、継続的に注目している銘柄をご紹介します。
■森永製菓株式会社
コード番号:2201
数多くの銘菓ブランドを有しており、また、森永乳業の株式を約10%保有している。
+)時価総額約1,500億円で、成長余力が見込める
+)製菓ブランドで不況期にも安定的な需要がある
+)森永乳業の株式を保有。現状、時価総額の逆転が起こっている。
+)BPSが安定的に成長
-)株価に大きな割安感は無く、妥当な水準か。事業競争力に強い自信が持てるなら、購入すべき
-)経営陣の株式持分が少ない
➤経営陣の業績向上意思が希薄か
2021年6月時点ではPBR1.4と、バリュー株としては手を出しづらい株価水準にあります。
今後の事業の見通しなどに根拠がもてるようになれば、購入を検討できますが、当面見送りとなりそうです。
運用成績の振り返り
■運用成績の振り返り
【成績】
2015年:▲13.9%(TOPIX+ 9.9%)
2016年:▲45.9%(TOPIX+ 1.9%)
2017年:+80.2%(TOPIX+19.6%)
2018年:▲21.7%(TOPIX▲17.8%)
2019年:▲10.1%(TOPIX+15.2%)
2020年:+ 7.3%(TOPIX+ 4.8%)
2021年:+16.3%(TOPIX+10.0%)
【まとめ】
成績を振り返ると、恥ずかしながら、インデックスに完敗しています。
リターンを追い求め過ぎ、値下がりリスクが多い銘柄に手を出していました。
(➤アキュセラ、フィルカンパニーなど)
今後は、損をしないことを第一に運用をしていきます。
今後5年で大きくマイナス(▲30%)することがあれば、インデックスに切り替えます。
気になる銘柄①(JT・2914)
保有はしていないものの、継続的に注目している銘柄をご紹介します。
コード番号:2914
世界的な寡占企業で高い利益率を誇っている。国内は縮小傾向だが、海外向けは一定の成長を見込める。
2020年までは配当目当ての高配当銘柄として話題にあがっていたが、2021年度の減配により人気低下か。
たばこ事業の勉強を続けていき、購入を検討したい。
+)たばこ事業の世界的寡占企業
+)売上高経常利益率高い(2020年度実績 22.4%)
+)ROEは継続的に10%超(2020年度実績 12.3%)
+)設備投資などの投資キャッシュフローが抑えられる。
➤M&Aに資金を振り向ける
-)たばこ事業の見通しが極めて不透明
➤予測が非常に困難。さらに、フィリップモリスなど競合が強い点も懸念
➤経営陣の業績向上意欲が低いのでは
-)時価総額4兆円超
➤大型株で、ミスプライスが生じにくい。
2021年6月時点ではPBR1.5倍と、バリュー株とは言えない株価水準にあります。今後の事業の見通しなどに根拠がもてるようになれば、購入を検討できますが、当面見送りとなりそうです。
銘柄を絞っている理由
私のポートフォリオは、TOP3銘柄で資産の50%を超えています。
ウエイトが偏っていますが、この考えの利点をご紹介します。
+)企業について多く分析するため、運用力が上がる
+)コモディティ型企業か否かの判断を真剣に行うことができる
+)消費者独占型企業に投資した場合は、長期的な利益を享受できる
+)インデックスより大きい利益の可能性がある
-)運用額が大きく変動するため、インデックスに負ける可能性がある
➤年単位で成績に左右されない資金が必要
-)企業の不祥事・不正会計の可能性
➤不正があった場合はおおきい損失となるが、企業IRや開示姿勢で判断する必要がある。
-)感情に左右されずに、損切、買い増しの判断を行う必要がなる
➤適正株価を分析し、冷静な判断を行う
インデックスで運用するか、個別株とするかは、個人で分析時間を作れるかによると思います。
分析が好きなのであれば、安定を犠牲に優良企業を追い求めることになります。
資産運用にあたっての参考本②
世間には資産運用関連本が沢山ありますが、私が実際に読んで参考になった本をご紹介します。
■運用手法
「バフェットの銘柄選択術」
メアリーバフェット氏による、”著名投資家ウォーレンバフェット氏”の考え方が凝縮された本です。
この本の良いところは、具体的な株の分析法がまとまっている点です。
・「消費者独占型の企業について」
価格決定力のないコモディティ型企業を避けることとその見分け方
・「消費者独占型企業の長所」
長期的に高いリターンが約束される。
本書の後半では実際の株価算出のワークシートが用意されており、EPSやROEから実際に適正な株価を算出できます。
実際の計算式の例まで踏み込んだ本は稀ですので、非常に参考になります。
私が実際に適正株価を計算する際には、本書の考え方を用いていますので、長く使える概念に違いありません。
以上、ご参考になれば幸いです。
資産運用にあたっての参考本①
世間には資産運用関連本が沢山ありますが、私が実際に読んで参考になった本をご紹介します。
■心構え関連
「投資で一番大切な20の教え」
オークツリー創業者 ハワード・マークス氏の著書です。
バリュー投資についての考え方が中心です。
資産運用系の本はふわっとした概念のものが多いですが、本書は長年の実績を有する著者による説得力のある内容となっており、非常に参考になります。
・「リスクが高い資産が、必ず高いリターンを生み出すとは限らない。」
・「損をしない投資が第一」
など、含蓄のある名言が本書内にみられます。
投資歴がまだ浅い投資家にとっては、資産運用の考え方を整理できる良書としておすすめできます。
私も3回は読み直しており、今後も定期的に読む必要があると思っています。
以上、ご参考になれば幸いです。